島原(嶋原)を歩く
ちょっと前になりますが島原を歩いてきました。
歴史はたいへん古く、日本で最初の公許花街とされていますね。
京都の花街と言えば、祇園甲部・祇園東・宮川町・先斗町・上七軒
が「五花街」として挙げられますが、ここを含めて
「六花街」と言われることもあるようです。
ちなみに「太夫」が在籍するのはこの島原のみです。
大門
現存のものは慶応三年(1867)に建てられたものだそうです
島原でもっとも有名なのは、角屋ですね。
寛永18年(1641)創業の揚屋です。
この風格、たまりません。
角屋
日本で唯一残る揚屋建築
この角屋、現在は「角屋もてなしの文化美術館」として公開されています。
※3月15日〜7月18&9月15日〜12月15日のみ
京都では寺社仏閣をはじめ様々な建築物が公開されており、
それぞれ本当に素晴らしいのですが、
この角屋の保存状態は秀逸であり、私の京都観光お勧めベスト3に入ります。
特に特別公開されている2階の座敷・青貝の間、扇の間は最高です。
角屋と並んで島原の代表として挙げられるのが輪違屋。
角屋は揚屋としての歴史に幕を閉じていますが、
こちらは揚屋と置屋を兼ねた現役です。
しかし、基本的には「一見さんお断り」。
なかなか一般人は入ることはできないのです。
輪違屋
紅柄格子がたまりません。。。
この島原、5〜6年位前までは“花街らしい”建物ももう少し残っていたのですが
随分減ってしまったようで残念です。
これ以上は絶対に減らしてほしくありませんし、
ぜひその保存に取り組んでいただきたい!と思ってます。
こんな佇まいがいつまでも残りますように。
ちなみに「こったいのお店」というのができたそうです。
一度足を運びたい・・・
「島原は遊廓とは違う。花街だ」とも言われていますが、
地元の方に話を伺うと、戦後昭和33年までは赤線街として
活躍していたとのことですので、
敢えて『廓カテゴリ』に入れています。