雨上がりの洛北蓮華寺

早いもので明日からもう6月。
入梅ももう少しですかね。
今日も朝から少しお天気が愚図ついてはいました。
そんな雨上がりに、上高野の洛北蓮華寺まで行ってきました。


蓮華寺鯖街道沿いにひっそりと佇むお寺。
1662年(寛文2年)に、加賀前田藩の家臣である
今枝近義が、一度応仁の乱で焼失したものを再建したんだそうです。


入ったのは夕方4時過ぎ。
あと1時間もしないうちに閉められてしまう時間でしたので
参拝者もひと組だけ。
またまた貸し切り状態で楽しめました。


山門をくぐると、新緑がお出迎え。

雨上がりの、あのなんとも言えない緑の匂い。
マイナスイオンを感じますね。


いろんな花も咲いていました。


靴を脱ぎ、書院に向かうと庭園が見えてきます。
どのお寺に行っても、この“庭園に出会えた瞬間”に感じる、
なんとも言えないワクワクがたまらないんですよね。



書院から庭園を望む。


池泉鑑賞式庭園と呼ばれる様式。
高野川の支流が満ちている池と新緑。
観ているだけでも心落ち着きますが、
自然と耳に入ってくる心地よい流水音がさらに癒してくれます。


書院から出ての一枚。

舟石、鶴石と呼ばれる石が配置されています。
紅葉の季節は、また美しそうですね。


この庭園も素敵でしたが、今日感じたのは“苔の美しさ”。
雨上がりしか感じられない、
瑞々しい苔が素晴らしかったです。


緑の絨毯。

私に写真の腕があれば、もっと伝えられるのに!
ほんとに綺麗なんですよー。


苔の生した石仏。

やさしいお顔なんですね。



最近巡っている庭園は、運よく人も少なく、
じっくりと鑑賞させてもらっています。
こんな時間を、大切にしていきたいと思ってます。