〜100名城を歩く〜伊勢に続いて松阪城へ


お伊勢詣りも終え、本当なら帰路につくところでしたが、
せっかくの三重、このまま帰るのはもったいない!
ということで、夕方ではありましたが立ち寄りましたよ100名城。


行ってきたのは「松阪城」跡

1584年(天正12年)6月、近江国から松ヶ島城へ入城した蒲生氏郷
松ヶ島は伊勢湾に面し城下町の発展性が無いと考え
1588年(天正16年)8月に現在の地に築城したのがこの松阪城です。


松阪城の魅力はなんと言っても石垣。
氏郷が近江から石工集団の穴太衆を呼び寄せて石積みをさせたといいます。


美しい曲線を描く石垣

この上には敵見櫓があったそうです。


この上に登ると・・・

なんと、地元の中学生が石垣を登ってくる 笑
登れたらアカンやん!
と思いつつも、一枚パシャリ。
石垣登り、見事であるぞ。


城内には築城当時の石積みが多く残っています。

自然の石を使った野面積み。

外側の石垣などに見られる打ち込みはぎなどの工法を用いたのは
1777年(安永6年)の石垣修復時といいます。

安土城の築城に加わった氏郷。
城を美しく・強固に造ることにはこだわりがあったのでしょうね。


ちなみに天守は、1644年(正保元年)に台風のため倒壊したとのこと。
それ以後は天守台のみが残ることとなりました。


天守

ここに三層五階の天守が建っていたといいます。


天守台から西側の「きたい丸」「角櫓跡」眺める

なかなかの絶景です。
ちなみに城下町には旧領の近江商人を町の中心部に呼び寄せ、
楽市楽座を設けたそうです。
それが松阪商人のルーツになるそうです。


天守跡からの眺めがよくてなかなか離れられません。笑

夕方になったのが逆によかったですね。
夕日の城郭、初めての経験でした。


反対側には本丸跡

本当に広いお城だったんですね。
何か現存の建築物があれば・・・!


現存と言えば、城下に見える「御城番屋敷」

江戸末期に旧紀州藩士が松阪城警護のため移り住んだ武家屋敷で、
ほぼ当時のまま現在も子孫の方が維持管理し、住まわれています。
主屋2棟は重要文化財に指定されています。


御城番屋敷から見る松坂城

きちんと整備されていて、今でもお侍さんが歩いてきそうな雰囲気。


土蔵も現存で、県指定文化財


正直、「まぁ、ちょっと立ち寄ってみるか」くらいの思いで行きましたが、
想像以上の見事な城跡でした。


ちなみに、このあとは松阪牛をいただきました^^


■松阪城跡
三重県松阪市殿町

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