日本電産 永守重信社長の講演

興味深い教訓を多く含んだ日本電産の永守社長が語った「起業社長の心得」
を読みました。


永守さんの本は読んだことがあっても
まだ講演を聞きに行ったことはありません。
しかし、このblogを読んでいると
ぜひ一度行ってみたくなりました。


今日は特にココロに残ったことろを一部だけ抜粋。

『まぁ、ワシの軍隊時代の経験からいうと、メシの速い奴は大体仕事も速いわな』
という話やったので、面接試験では応募者に必ず飯を食わせることにした。
それで飯が速かった順番に採用を決めることにした。」

「これはなかなか当たったようで、実際今の日本電産の幹部はほとんど飯の速さで採用された奴ばっかりや。」

僕も飯を食べるのは早いですが。笑

「私も大概のケチやけど、私が師匠と仰ぐ京セラの稲盛さん(稲盛和夫名誉会長)は輪をかけてケチですわ。
稲盛さんとは時々二人で呑みにいくんやけど、いつも割り勘でんな。
向こうの方がだいぶ先輩やけど奢ってもろたことないですわ。
ただ、稲盛さんは酒飲みやけど私は下戸でっしゃろ、稲盛さんはようけ呑んでるのに勘定が一緒なのは理不尽やというたら稲盛さんは
『何言うてんねん、呑まへんのはお前の勝手やろうが。不満やったらお前も呑んだらええのや』
とこうですわ。
これ天下の京セラの名誉会長がいうことでっせ。」

稲盛さんと永守さんって一緒に呑みに行かれるんですね。
あまり仲が宜しくないものと勘違いしていました。
どんなところで呑まれているか知りませんが、
二人が揃えば、、すごいオーラでしょうね。


鯉は天敵がいないとさぼってじっと動かない。だから餌の喰いも悪くなって成長も悪くなる。
しかし天敵のナマズが同じ池に居ることで常に緊張して、機敏に泳ぐようになった。当然腹も空くから餌も食うしどんどん成長して病気になる鯉もなくなった。

社長もナマズのようなものだという。

社内を常に徘徊して社員に緊張感を与えることで、社員も常に気を張っていられるので成長も速いということだ。何もいつも睨みを利かせるということだけではない。

あるお寺の池の鯉がなかなか成長せずに
死んでしまう対処法として、「そこにナマズを放て」
という知恵の話を引用して。


なるほど、おもしろい例えですね。
真のトップの役割が見えてきます。



私が新卒の頃はまだ小さな建物だった本社も、
今や国道沿いに背の高〜い自社ビルが建っています。
本文にもありますが、グループ会社もM&Aで増加。
成長の原動力は、やはり永守さんなのですね。


反面、「ポスト永守」の成長も気になりますが・・・
ファストリと同様の悩み、あるんでしょうね。


また講演がある際には絶対行こうと思います。