〜100名城を歩く〜大阪城:石垣と櫓を満喫

これは桜が咲く少し前の時期。
土曜日に大阪に行く機会があり、
その予定の始まるまでの間、
会社の城好きの後輩と共に大阪城を巡ってきました。


大阪城と言えば、やっぱりこの天守閣!


そしてこの鯱!

と思われるかもしれませんが、
私たちの目的は、この天守ではありません・・・


鯱の向こうに見えている櫓、そして石垣!
江戸時代から残っている、現存の重要文化財建築群。
(とは言え、天守昭和6年竣工と、かなりの歴史を持っています!)


ひとまず天守からの眺めを満喫し、
天守内の博物館で大阪城の歴史を再確認した後、
さっそく城郭巡りスタートです。


まずは石垣。

難攻不落と言われたこの大阪城の石垣。
ここには多種多様の文様や記号が刻み込まれています。
これは“刻印”と呼ばれていて、 大名の家紋を刻んだものがあり、
徳川時代大坂城再築の際に石垣を築いた大名の持場を表しているんだそうです。


本丸北側には、そんな刻印の入った石が並んだ刻印広場がありました。


確かに、家紋らしき記号が。

この石垣は我が殿が!という印なんですね。
こうやって何百年経った後でも、ちゃんとそれが伝わっているって、
すごいことです。


さて、ここからは櫓探訪。
熊本城も、天守より櫓と石垣を楽しみましたが、それに似ていますね^^


重要文化財 一番櫓

二の丸南面の東端の隅櫓で、寛永5年(1628)の創建。
その後数度の改修を経て現在の姿になったそうです。


そして重要文化財 六番櫓

こちらも創建は寛永5年(1628)。
一番櫓と共通した形式の二重櫓ですね。
昭和41年には解体修理され、多くの木材などが取り替えられています。
一番櫓とともに、 二の丸南面の城壁の要所要所を固める役割を果たしました。


重要文化財 乾櫓

西の丸の西北(戌亥)隅を守る隅櫓。
元和6年(1620)に小堀遠州の設計で造営された城内最古の建造物です。


そして、そこからも見えるのが重要文化財 千貫櫓

こちらも元和6年(1620)の創建。
石山本願寺時代に信長の軍勢が攻め入った際、
この付近にあった隅櫓からの横矢攻撃に悩まされ、将兵らが
「千貫文払ってでもあの櫓を手に入れたい」と言ったことが名の由来とか。


違う角度から見た千貫櫓

破風が美しいですね。
石落としも見えます。


そのすぐ隣にあるのは重要文化財 多聞櫓

寛永5年(1628)の創建でしたが、
天明3年(1783)に落雷で焼失。
その後、嘉永元年(1848)に再建されたものが現存しています。
(昭和の大修理はありますが)


このあたりは、内側から土塀にも近寄れ、
狭間を覗けたりします^^

テンションあがりますね〜!


と、大阪城周りをぐるりと巡り、
現存建築の重要文化財と石垣を満喫することが出来ました。
天守よりも、見応えありますよ〜。
しかし、それぞれの櫓の中には一切入ることができません・・・
いつか、特別公開がされるようなら、ぜひ行ってみたいものです!!
情報あれば教えてください!



大阪城
http://www.osakacastle.net/
〒540-0002 大阪府大阪市中央区大阪城1−1
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