ラストサムライ

テレビで『ラストサムライ』をやっていたので
久々に観ました。


渡辺謙さん、やっぱりすごいですね。
完全に主演のトム・クルーズを食ってます。
これだけ助演男優に心を奪われたのは
アンタッチャブル』のショーン・コネリーくらいかも。


公開当時、もてはやされた言葉、
いわゆる「武士道」について、
久々にこの映画を観て、また考えさされてしまいます。
最近で言うと“品格”なんて言う言葉にも
つながってくるんでしょうか。


「武士道」について表現されているシーンはたくさんありましたが、
ラストの土下座のシーンは素直に感動しました。


「あんな風に全員で土下座なんてありえね〜!」
なんて意見もあり、賛否両論ですが、
新政府軍の指揮官は間違いなく武士だったワケですし。
自刃した敵の大将を前に敬意を表するのはごく自然。
(そこでの土下座が正しいのかはわかりませんが、
 決して罰としての切腹ではなく、戦のけじめですし)


まわりの兵士達はほぼ農民あがりでしょうし、
もちろん、そんな現場に立ち会ったことは無い。
素直に心から頭を垂れる者もいるでしょうが、
自らの指揮官、そして武士出身の兵士が土下座を始めると
「そういうものか」と皆がつられちゃいますよね。
そう考えると、違和感は感じずに観られました。


“ライバルにも敬意を表する”こと。
忘れちゃいけませんよね。
パフォーマンスかもしれませんが、
亀田とか見てると、気分が悪い!


ちなみに、謙さん演じる勝元のモデルはやはり
西郷隆盛なんでしょうか。
恥ずかしながら西南戦争に関する本は
読んだことがありませんが、
翔ぶが如く』くらいは読まなきゃいけませんね。