秋の散策、哲学の道界隈〜霊鑑寺〜


10時になりましたので、いよいよ霊鑑寺の開門です。
法然院を後にして、


安楽寺山門前の紅葉を愛でつつ

霊鑑寺へ向いました。


霊鑑寺は臨済宗南禅寺派に属す門跡尼寺です。
1654(承応3)年に後水尾天皇の勅許により、
皇女を開基として創建されて以来、
明治の時代まで皇女が寺に入られてきましたので
“谷の御所”とも呼ばれています。


先日、天皇陛下が京都に来られた際にも、
お立ち寄りになられていますね。
それほど、皇室に所縁のあるお寺です。
そして、今回は「紅葉の尼門跡寺院 「霊鑑寺」の文化財を訪ねて
という特別公開を楽しみにいってきました。


とても丁寧に手入れがされた池泉鑑賞式庭園の向こうには
赤々と色づいた紅葉が。


紅葉の下は、見事な苔が生しています。
その上に色づいた葉が落ちると、
美しく映えますね。


本堂にはご本尊、如意輪観音像が安置されています。
この本堂、徳川11代将軍・家斉の寄進によるものだそうで、
菊と葵の御紋が並んでいました。


寺宝の中には、和宮から賜られたものにも
葵の御紋が入っていました。
皇室と、徳川将軍家、ともに所縁のあるお寺であることを実感。


その他も歴代の天皇・皇后から寄進された寺宝が
かなりの数公開されていました。


庭園一番奥にある高雄楓

なんと、樹齢は350年だとか。
手入れが行き届いているから、
これだけ美しい色をつけるのでしょうね。


尼寺らしく、境内にはいろいろな花が咲いていて
本当に美しく、癒されるお寺でした。
特別公開は11月29日まで。
この機会にぜひ^^


■霊鑑寺
京都府京都市左京区鹿ケ谷御所ノ段町12
075-771-4040

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