九州旅行〜100名城を歩く〜熊本城の石垣を満喫


黒川を出て、目指すは熊本市街。
そうです、九州の名城・熊本城を目指します!


午前中は晴れていたのですが、
目的地に到着する頃には豪雨に・・・
せっかくなら晴天の下お城を満喫したかったのですが、残念!
と、まずは熊本ラーメンで腹ごしらえをしていると、
その時間で何とか雨はあがりました!


と言うわけで、傘をたたんで、いざ入城!
まずは須戸口門を目指します。


お堀沿いを歩くと、見えてくるのは「長塀」

重要文化財にも指定されている現存の石塀。
東の平御櫓から西の馬具櫓まで約242mの塀が続いています。
入城前から、石垣の美しさに大興奮です。


そして現存の櫓群を望みながらお城を進みます。

田子櫓、七間櫓、十四間櫓、四間櫓、源之進櫓は全て重要文化財
熊本城の天守は、西南戦争で焼失してしまっていますが、
その戦火の中、これだけの櫓群が焼け残っていることが嬉しいですね。
ちなみに「櫓」はもともと「矢倉」らしく
武器の保管庫の役割を果たしていましたが、
こちらの櫓には石落としや狭間がしっかり備わっていました。


櫓群のある道を進むだけでも、石垣の美しさに圧倒されます。
そして見えてくるのは東十八間櫓。

これまた立派な石垣の上に建っています。
こちらももちろん現存で重要文化財に指定されています。


続いては不開門(あかずのもん)

城内の鬼門に位置するこの門はその名の通り
普段は閉門しており、不浄なものを運ぶときだけこの門を開いたそうです。
こちらも現存の建築物で重要文化財


今回、訪問するまで存在を知らなかったのですが、
熊本城では昨年に「本丸御殿」が再建されています。
再建と言っても、まぁ美術館のようなものとして造ったんだろうと
高をくくっていましたが大間違い!それはもう見事な建築でした。


なんと、当時と同じく鉄筋や釘などを一切使わず再建!


宮大工さんによる城郭建築はもちろん、
内装には二条城の修復士などの力を借り、
丸五年をかけて仕上げてあります。


こちらは昭君之間

いわゆるお殿様の部屋ですね。
織り上げ天井の天井絵までを再現。
細部にわたるこだわりように感動しました。
お城を再建するのであれば、やっぱりここまでやっていただきたいものですね。
コストは莫大ですが・・・


想像以上の本丸御殿のおもしろさに、時間は多少押し気味・・・
そしていよいよ天守閣!
ですが、コチラはほんとの資料館。


とりあえず外観。

中では加藤清正についてのお勉強を少々。
細川家よりも加藤家の人気の方が高いんですかね。


で、建築物としては本日のメインディッシュ。
現存櫓で中に入れる宇土櫓です。

創建当時から残る多重櫓で、3層5階地下1階の大型のものです。
正直、宇和島城丸亀城天守より立派かも・・・


石垣からもその歴史が感じられますね。

多くの人は天守閣に登って、熊本城観光終わり〜!
と言う感じなのでしょうか。宇土櫓にはそこまで多くの人はいませんので
じっくりと楽しむことができました。ラッキー。


その天守閣が焼失してしまう前に「宇土櫓から撮影された」という写真が
これなのですが、

まったく同じ場所から、今の天守を見てみると
こんな感じ。


外観は見事に再現されていますね。
こうやって比べてみると楽しいです^^


最後に帰り際に見えた二様の石垣。

時代によって、「石積みのトレンド」があったようで、
作られた時代によって傾斜なんかが違うんですね。


う〜ん、熊本城、石垣に櫓に本丸御殿に!
見所が豊富でとってもよかったです。
今度はぜひ、晴天の日に来てみたい!


■熊本城
熊本県熊本市本丸1−1
096-352-5900manyou-kumamoto.jp‎

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