お伊勢詣りでパワーをいただく


昨年、高千穂出雲へ行ったのをきっかけに
「せっかくなので神道や日本神話について勉強してみよう」と、
古事記日本書紀に関する本をいろいろと読んでみましたが、
そうなるとやっぱり行きたくなるのは伊勢神宮


伊勢に行ったのは遠い昔。
赤福以外は記憶にないのが正直なところでした。


最近は少し、嫌〜なコトも続いていたので、
ここはパワーをいただいて、身も心もリフレッシュしてこよう!
ということで行ってきました、伊勢神宮


伊勢神宮」、実は正式な名称は「神宮」。
天照大神が祀られている皇大神宮(こうたいじんぐう、 内宮=ないくう)と、
豊受大御神が祀られている豊受大神宮(とようけだいじんぐう、 外宮=げくう)、
そして別宮など125社神社の総称が、いわゆる「伊勢神宮」なんですね。
今まで「内宮=伊勢神宮」だと思っていました。


一般的にはまず「外宮」に参拝し、その後「内宮」を参拝するのが
正しいお伊勢詣りとのこと。


というわけで、まずは外宮詣りです。

手水舎からして圧倒的な大きさ!


大きく一礼し、第一鳥居をくぐります。

思ったより人も少ない?皆内宮に行ってるから?


外宮に祀られている豊受大御神(とようけおおかみ)は衣食住をはじめ、
あらゆる産業の守り神です。
天照大神(あまてらすおおみかみ)のお食事を司る神様なんですね。
ですのでこちらでは朝夕2度、神饌(みけ)をお供えするお祭りが執り行われています。
1500年もの昔から、1年365日、雨の日も風の日も欠かさずに、です。


参道を少し歩くと見えてくるのは「御正殿」

これは今までの神社では味わったことの無い雰囲気。
なんとも言えない、神聖な空気を感じます。


この鳥居より中は神域ですのでもちろん撮影は厳禁。
ここから一枚だけ撮影させていただきます。


社殿は“唯一神明造”と呼ばれる日本最古の建築様式で、
ここ外宮と内宮でのみ採用されており、
もちろん京都では見ることはできません。
参拝した後も、しばらくは荘厳な社殿に見入ってしまいました。


外宮内には、“別宮”と呼ばれる社が4箇所あります

こちらはそのうちのひとつ、「土宮」。
大土乃御祖神(おおつちのみおやのかみ)が祀られています。
“別宮”は内宮にも10箇所あり、合計14の別宮があることになります。


別宮を合わせると、外宮の参拝だけでも小一時間。
やっぱり深い、お伊勢詣り!
いよいよ、内宮へ向かいます。


車での移動だったのですが、内宮に近づくにつれて渋滞が。
やっぱり、皆さん外宮にはたちよらず、内宮に行かれている方が多いんですね。
無事駐車場に車を停めて、まずは五十鈴川にかかる「宇治橋」を渡ります。


宇治橋の鳥居

この橋は俗界と聖界との掛け橋といわれ、渡るとそこはまさに神域。
頭の中の邪念は全て捨て去りたくなりますね。
ここからはどんな美人とすれ違っても、振り返らない、振り返らない。


参道を歩き、天照大神が鎮座される「御正宮」へ向かうのですが、
それまでにもいろいろなスポットが。


五十鈴川の清流で手を清めたり


巨木たちの間から降り注ぐ木漏れ日に癒されたり


嫌〜なことなど全て忘れ、テンションも上がってきますね。
自然と皆が笑顔になっていく、そんな場所です。


そして、到着!「御正宮」

さすがに、こちらはすごい人。
石段から並んで、参拝できるまで30分程度は並びました。


ちなみに、天照大神はは日本の神の中で最も尊い神様で、
太陽神であり、高天原(たかまがはら)の主宰神です。
素戔男尊の粗暴な行為に対して天の岩屋戸へ隠れられ、
世を真っ暗闇にしてしまったのも、
高千穂へ瓊瓊杵尊天孫降臨させたのも、この天照大神です。


そんな天照大神への参拝。
心なしか皆さん願い事が多い様子?
ちなみに、お願いをする際には、
住所と名前をしっかりお伝えすべきなのだそうです。


参拝後は御正宮の横を通って「荒祭宮」へ

伊勢神宮に行くと気づくのですが、
大きな社殿の横には必ず空き地があります。
これは「式年遷宮」と呼ばれる、
“神様のお引越し”のようなお祭があるためです。


伊勢神宮では20年に一度行われており、
次の遷宮は平成25年。
その際には、内宮の御正宮も、外宮の御正殿も皆
となりにある“新御敷地”と呼ばれる敷地に、
新たな社殿が建てられ、御神体が遷されることになります。


第1回の式年遷宮が内宮で行われたのは、
持統天皇4年(690)といいます。
なんと1300年にわたって続けられ、
平成25年の式年遷宮は第62回目になるのです。


これって日本の大いなる文化ですよね。
比叡山の「不滅の法灯」を見たときも感じましたが、
脈々と受け継がれる、この永続性って、すごいです。



ここ数年、伊勢神宮の参拝者は増加を続けていると聞きます。
「パワースポット巡り」ブームもあるようですが、
私を含め、日本人が、日本の文化のルーツへの関心を高めていることも
影響しているのでしょうね。


まだまだ「神道」「仏教」をはじめ、武家の城文化や
町衆の文化などなど、いろんなところへ行き、
日本のことを学んでいきたいと改めて思いました。


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すっかり心が綺麗になった私。
この気持ちを日々持ち続けなきゃ!
と神宮のお札と神棚を手に入れました。
実家にいた頃は当たり前のように神棚にお詣りしていましたが、
改めて6年ぶりに神棚のある生活を始めるとします。

豊受大神宮(外宮)
三重県伊勢市豊川町

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皇大神宮(内宮)
三重県伊勢市五十鈴川

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