北白川のお地蔵さんと会津の小鉄こと上坂仙吉

今日は少し地元をブラブラ。
北白川にあるお地蔵さんには
ちょっと興味深い云われがあるので見てきました。


場所は北白川西町の志賀越道
吉田山の参道の手前くらいにあるお地蔵さんです。


北白川の阿弥陀二尊

「お地蔵さん」と書きましたが実際は阿弥陀様。
比叡山の浄土信仰と関係があるそうです。


今回の主役はこちらの二体ではなく、
右側にある花入れ。


実はこの花入れ、この周辺に居を構えていた
幕末〜明治の侠客・会津小鉄こと上坂仙吉が寄進したものだとのこと。


※ちなみに、賭博で逮捕された仙吉が出所した際には
 なんと7500人の子分たちがここにあった自宅に集合したとの伝説も・・・


会津屋敷に出入りし、当時京都守護職だった松平容保の警備に
明け暮れていた仙吉は、容保の無事を願い、
この阿弥陀様に参っていたのでしょうか。


そんなことを想像しつつ、
実際に花入れを見てみると・・・


確かに「上坂」の文字が。


さらには、代紋である「大瓢箪」も刻印されています。


う〜ん、本当だ。
小さい頃は何も知らずにここで走り回ってましたが、
こんな貴重(?)なものがあったのですね。


ちなみに、すぐ横に道標がありますが、
これは嘉永2年(1849年)に建てられたもの。



北白川西町道


標されている先は以下の通り。

[南]
左 三條大橋 二十五丁 祇園 清水
知恩院西本願寺 一里半

[西]
すく 比ゑいさん 唐崎 坂本
嘉永二 己酉仲夏吉辰 願主某 石工権左衛門

[北]
北野天満宮 三十五丁 平野社
上下加茂 今宮 金閣寺

[東]
東 吉田社 三丁 真如堂 五丁
銀閣寺 黒谷 六丁