鍾馗さんに睨まれてみる

京都の古い町家の軒先や屋根の上に



こんな像を見かけること、ありませんか?
いちいち気にされる方も少ないかもしれませんが・・・


この像、「鍾馗さん」という一種の魔除けです。
鐘馗というのは道教系の神様で、ルーツは唐の時代の中国。
長い髭をたくわえ、剣を持ち、イカツイ顔で
睨みをきかせているのが特徴です。


上七軒の鐘馗さん


西陣にある鐘馗さん

イカツイでしょ


鐘馗には、“鬼を食べてしまった”という伝説があり、
邪悪なものや疫病から家を守るとされ、
唐の時代から魔除けとして活躍したそうです。


それがなぜ京都の町家でよく見かけるのか?というと
江戸時代の京都でとある女性が原因不明の病を患ったとき、
お手上げ状態の医者が気付いたのは、
隣の家には鬼瓦があるということ。


その鬼瓦が除けた災いがこの家に降りかかっているのかもしれない。
なんとかこれをさらに除けなくては!
ということで登場したのが瓦製の鐘馗さん。
ガッチリ鬼瓦に睨みをきかせたところ、
女性の病はみるみる回復。
やっぱり鐘馗さんは最高の魔除け!となったとか。


五番町の大市のすだれの上にも


嶋原の旅館にも


祇園お茶屋さんにもいます。



そして私は、いつのころからか
一体ごとに姿や持ち物、そして表情が違うこの
鐘馗さんに、強い興味を持ったのでした。


それ以来、見かけるたびに写真をパシャリ。
屋根の上を撮影していると「何をやってるんや?」
と怪しげな目で見られることも度々・・・


五番町では屋根の上にも


祇園ではこんな狭いところにも


大津の旧遊郭にだってあります。箱入りです。



“こんな趣味は自分だけやろな〜”と
割り切っていたのですが、mixiで出会った丸義さんの
コミュニティ内で鐘馗フェチの集まるトピックを発見!


それ以降は、堂々と!?撮影を継続しています。
いやぁ、同じ趣味の人はいるものですね。


そんなわけで(誰も見たくはないかもしれませんが 汗)
いくつか鐘馗さんコレクションを公開〜。



上七軒にて。ちょっとお腹がメタボ気味


橋本にて。ちゃんど台座がありますね。


祇園にて。今にも斬りかかられそう


嶋原にて。水炊き屋さんの軒先です。


そして、私の一番のお気に入り。


とある金箔屋さんの軒先の「ゴールド鍾馗さん」



ね、いろんな鍾馗さんにであるでしょ?
え!?マニアックすぎ?
たまには、そんなのもアリってことで。


ちなみに、自宅(マンションですが)にも鍾馗さんを置きたい!
ということで必死で検索しまくって見つけました!


https://www.scollabo.com/hanpu/hanpu_01.html


一番グレードが高いものは18,000円!
さすがにこれはちょっと高い・・・
8,000円の鍾馗さんの購入を妻に交渉してみようと思います^^;