雨の常照皇寺庭園

前から気になりながらも行った事のなかった常照皇寺。
春には天然記念物の「九重桜」が、
そして秋には紅葉が美しいという
臨済宗天竜寺派の禅寺です。


南北朝時代北朝初代天皇光厳上皇が出家した後、
1362年にこの地を訪れて開山されたといいます。
秀吉の時代、丹波を攻めた明智光秀によって一度は破壊されたようですが、
後水尾天皇などの手によって復興されたそうです。


この日は雨。
しかも閉門間近ということで誰も参拝客はおらず、
貸し切り状態で参拝ができました。


山門へ続く石段。

雨の音だけが聞こえます。


まずは勅使門が見えてきます。

今では正統は南朝とされてはいますが、
さすが、皇室縁りのお寺。


菊の御紋も至るところに。


方丈はなんと茅葺き。
雪が多い地域だからなのでしょうか。
そしてその方丈から眺める庭園が見事でした。


少しだけ、もみじが色づき始めています。


小高い山、自然の地形をそのまま生かした庭園です。


池泉観賞式庭園というのは、このようにしとしとと雨の降る中
眺めるのに適しているのかもしれません。
池に落ちる雨音を聞いていると、すごく心が安らぎます。


方丈の中から眺める庭園もまた、素敵です。

一枚の絵のよう。


ちなみにこの方丈の怡雲庵(いうんあん)の中に入ると、
多くの仏像が安座されていて、
じ〜っとこちらを見られているような錯覚が。
このゾクゾクっとするくらいの感じが好きな今日この頃です。


ちなみにこちらが国の天然記念物「九重桜」


満開の時期にまた来よう。
いや、その前に紅葉真っ盛りの頃かな。



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京都市右京区京北井戸町丸山14