北白川・大喜久でふぐづくし


「北白川に名店がある」。
そんな話を聞いたのは今年の夏。
食べログ4.35点、そしてミシュランの★獲得のお店が
地元・北白川にあるとは知りませんでした。


お店の名は大喜久。
正統派の懐石料理をいただけるお店ですが、
夏は鱧のフルコース「はもづくし」、
そして冬は河豚を楽しむ「ふぐづくし」が名物なのだそうです。
先日、その大喜久でふぐづくしをいただいてきました!


お店があるのは北白川丸山町。
地元人でも分かりにくい場所ですね。


少し坂を登るとお店の明かりが見えてきます。


もともとは、民家だった建物をリフォームされたそうで、
座敷は本当に「誰かの家に来た」という感じ。
いわゆる“お座敷”ではなく、ほっこり落ち着きます。
そして、ほっこりしていると、さっそく「ふぐづくし」がスタートです^^


まずは「てっぴ」

ふぐ皮湯引きですね。
コリコリ、食感がたまりません!
いきなりビールが進んでしまいます。


つづいては「とうとうみ」

こちらは皮と身の間の部分のことだそうです。
その「とうとうみ」がこれまた湯引きされています。
プリプリの味わいはてっぴとはまた違った美味しさ。


そして、きました!「てっさ」

ご存知、ふぐのお刺身ですね。
大喜久さんの自家製ポン酢でいただくのですが、
このポン酢がまた美味しい^^
そして菊の花や桜草なんかの彩りも美しいですね。
ペロリと平らげてしまいました。


お次は「ふぐのたたき」

軽く火が通されるだけで、歯ごたえが変わり、
また違った食感を楽しめます。
ちなみに、てっさもたたきも、どちらもこれが一人前。
食べ応えあります^^


ところで、ご主人の酒井さんは
日吉ケ丘高校美術工芸漆芸科を専攻され、
漆器などの器の美を学ばれていただけあって、
使われる器はどれもこだわりを感じます。
器を見ているだけでも楽しめましたよ。
てっさとたたきは伊万里かな?


器と言えば、これも可愛い器ですよね?

河豚が描かれています。
何が入ってるかって?


ふぐと言えば、ひれ酒でしょ〜!

ひれの香りがしっかりついて、
めちゃめちゃ美味しい!!
温まりますわ〜


そして出てきたのが「ふぐとひらたけの土瓶蒸し」

あ、中身はあまり見えないですね^^;
ふぐの土瓶蒸しなんてはじめて食べました。
お出汁の美味しさが、「さすが懐石料理のお店!」


まだまだありますよ^^「白焼き」です

うひょー。なんという身の付き方!
焼かれることで、生のときとは違って
濃厚なふぐの味わいが楽しめます。
骨まで美味しく感じるのがスゴイ
そしてひれ酒は進むのです・・・


そして「天麩羅」!

一般的にはふぐって唐揚げになることが多いですよね?
ここでは天麩羅でした。
カラっと揚がった衣の中には、プリップリのふぐが!
既にこんなに食べているのに、
揚げものがさらっとお腹に入るんですよね。
まったくしつこくない。


そして、天麩羅の後はラストスパート!


「てっちり」です!

すごいボリューム!
これ、5人前です。


ぐつぐつ。ぐつぐつ。

ふぐはもちろん、野菜やお豆腐も美味しいです。
そんな中、見覚えのある透明の細長いものが。
「あ、マロニー!」と思わず口に出すと
「そちれは本葛のくずきりです^^;」と。
そりゃそうですよね、ここは懐石料理店。失礼しました!
それにしてもこのくずきりがめちゃめちゃ美味しいんです。


そして、忘れちゃいけないのが「おじや」ですね^^

どんなにお腹一杯でも、
これは入っちゃいますね。
最後に出てきたお新香といっしょにペロリ。
う〜ん 至福。


おっと、ラストには「自家製ミックスフルーツシャーベット」が出ましたよ。

えっ!何この美味しさ!!
どこでも食べたことの無い味でしたよ。
どこか、南国系のような、ラストにふさわしいあっさりした美味しさです。


いや〜、本当にどれも美味しかった!
最後の最後まで、「ふぐってこんなに美味しいんや!」と、
一品ごとに驚きを与えてくれました。


これはわざわざ北白川の山奥までリピートしてくる人もいるはずです。
次はぜひ、懐石のコースもいただいてみたいものです^^
いや、夏の鱧かな?

■大喜久
http://www.f7.dion.ne.jp/~daikiku/
http://r.tabelog.com/kyoto/A2603/A260302/26001837/

京都府京都市左京区北白川丸山町1-115
075-724-8159


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