五番町遊郭跡を歩く

水上勉の『五番町夕霧楼』の舞台となった街、五番町。
数年前にも何度か歩いたのですが、
その時のカメラの画像はHDDクラッシュで無くなってしまったので、、
少しでも街の様子を残しておこうと久々に訪れました。


五番町は上七軒の出稼地の廓として生まれ、
西陣の職人たちに愛された街。
(旦那衆は上七軒に遊びに行ったとか)
西陣、つまり京都の呉服産業の繁栄とともに
この五番町も大いに栄えたわけですね。


しかし西陣の衰退・売防法の施行によりこの街の役目も終わり、
今では閑静な住宅街になっています。
少しだけ、当時の面影を残しているところに
シャッターをきらせていただきました。


とっても立派なお宅です


当時のメインストリート?沿いのお宅


上のお宅のお隣から睨みをきかす鐘馗さん


千本日活

検番があったという話も聞きますが定かではありません。


上の写真を撮影したあたりのお宅


仁和寺街道に面したスナック

昔はもっと場末感あふれる呑み屋がいっぱいあったのに・・・


上記スナックにある「京公許 酒場」の札

お茶屋”はあるけど“酒場”は初めて見た


スナックのおとなり

二階の紅柄がいいですね。


「五番町」の名前が



さらに「四番町」に足を伸ばすと



こちらの二階には家紋が。


う〜ん、これでも前に来たときよりは随分減っています。
駐車場になってたり、新しいお宅になってたり。
これも時代の流れ、仕方ありませんね。


そして五番町周辺には料理の名店が2軒。


すっぽん料理の「大市」

http://www.suppon-daiichi.com/


そして焼肉の「江畑」

http://r.tabelog.com/kyoto/rstdtl/26001035/


久々に江畑の“ぎゃらねぎ”食べたい!


それにしても、遊廓跡には猫が似合う。

なぜなんだろう・・・


遊廓跡歩きのバイブル「赤線跡を歩く」

赤線跡を歩く<完結編>

五番町夕霧楼(DVD)


過去の廓シリーズ