五条楽園を歩く


久々の遊廓跡歩き。
とは言え、ここは“跡”ではありませんがww


朝の8時から鴨川のゴミ拾いがあったので、
その待ち合わせ前、7時ごろからじっくり歩きました。
早朝のほうが撮影はしやすいですしね。


今は五条楽園と呼ばれてますが、
売防法施工までは“五条橋下”と
“六条新地”そして“七条新地”という三つの遊郭
分かれていて、それがひとつになったとのこと。


古い遊廓であり、街をブラっと歩くだけでも
十分にその歴史を感じることができます。


まずは「迫力の遊廓建築編」


格子がある家。

左上には屋号の看板があったのでしょうか。


遊廓跡歩きのバイブル「赤線跡を歩く」


立派な玄関。

こちらの格子も迫力あります。
営業されてはいない様子。


五条楽園歌舞練場

3階建ての立派な建築。
五条楽園の女性は、ここでの踊りや三味線のお稽古が
義務付けられているそうです。


恐らく一番の大店。

祇園でも、ここまで立派な建物が、
古いまま残っていることも少なくなりましたよね。


赤線跡を歩く<完結編>


続いて、ちょっとマニアックな
「遊廓建築ディテール編」


女性を描いたステンドグラス

これは結構有名ですね。
じ〜っくり見てしまいました。


丸いステンドグラスのお店

カフェー調と言うのでしょうか。
和風遊廓建築の壮大さとはまた違う、
独特の雰囲気が素敵です。


もう水が出ない水道と豆タイル

上記と同じお店です。
タイル職人の腕の見せ所ですね。


お茶屋”が隣接する界隈

営業しているお茶屋さんは以前歩いた時より
減っているような気がします。



とまぁ、早朝で誰もいない五条楽園を
ブラブラと歩いてきました。


五条楽園だけではありませんが、
京都の至る所(日本中でしょうが)で
このような遊廓建築が取り壊され、
古き良き(?)街並みが消えていっています。


今回、撮影させてもらった建物も
また数年後に行ってみると、
跡形もないかもしれません・・・
そう思うと、なんだか残念ですね。



そうそう、この近くにある“efish”ってカフェは
とても有名なのですが、あそこには金魚がいますよね。
その金魚、実はお茶屋さんが“営業中です”って意味で
玄関先で飼っている金魚に倣っているとのことです。


お茶屋さんの金魚は、
美しい着物を着た遊女を表現しているのですね。
そんな、独特の文化もまた、京都らしい。



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